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オープンウォータースイミング

【実力を見極める】オープンウォータースイミング検定

オープンウォータースイミングでは、様々な泳法や総合的な泳力が重要な競技です。

なぜならプールと違い、海や湖などで泳ぐことを想定しており、プールではコースの境界線にコースロープをつけます。

しかしオープンウォータースイミングでは、そういったものは大枠のコースの境界線でしかなく、基本的には広い範囲を数十人、数百人と一緒に泳ぐ必要があります。

そうなると、プールではまず起こりえない他の選手と衝突したり蹴られるという自体も起こりますので、プール以上に泳力が求められることになります。

何ができれば海で泳げるのか?

海で泳ぐ能力が自分にあるのかがわからず、ましてや安全対策を講じず海に挑めば事故は必然です。

自分の実力で海を泳げるのか?という基準がわからずオープンウォータースイミングに参加するかどうか悩んでいる方は、オープンウォータースイミング検定を受験してみてはいかがでしょうか?

オープンウォータースイミング検定は、【公益財団法人 日本水泳連盟】開催する検定で、海、川、湖など自然環境で泳ぐオープンウォータースイミングにおいて、相応の泳力と技術があるかどうかを見極めることを目的としています。

基準は1級~5級

この基準は1級~5級まで用意しており、自分の能力に相応な出場距離を知ることができます。

日本水泳連盟の基準からどの程度の力があるかというお墨付きがもらえるので、オープンウォータースイミング大会に安心して挑むことができますね。

各級の実力では以下の通りの実力があると認めています。

5級
1km以下の大会に出場する力を有している。
4級
1.5km以下の大会に出場する力を有している。
3級
3km以下の大会に出場する力を有している。
5級
1km以下の大会に出場する力を有している。
10級
1km以下の大会に出場する力を有している。

このようにどれくらいの出場距離に出場するのかが妥当かという基準がわかるので、まだオープンウォータースイミングに出場したことが無いけど、これから出場を検討しているという方は是非検定を受けてみることをおすすめします。

検定の取得基準では、10kmの種目に出場するレベルになってくると、様々な項目がある中の、立ち泳ぎの項目だけでも細かい制約があります。

立ち泳ぎについては”1分間は足の動きに頼りすぎず、体幹の浮力や手を利用し立ち泳ぎを行う。1分間は肘を確実に水面より高くあげて足のみ動かして泳ぐ” といった、細かい制約があります。様々な遊泳基準、そして細かい審査の中で合格した方がオープンウォータースイミング10km種目で泳ぐ能力があるとお墨付きがもらえます。

検定基準の詳細やルールについては、下記リンクから確認できます。

※画像クリックで基準を確認できます。

出典:公益財団法人日本水泳連盟/検定案内

オープンウォータースイミング検定受験ガイド

早速受験を検討された方は、いつ、どこで、いくらで受験できるのか気になっているはずです。簡単にまとめて見ました。参考までに見てみてください。

※これらの情報は2020年7月時点の情報なので、多少変わっている可能性もあります。

いつ、どこで受験できるか

通年で開催しています。受験できる場所は、現状は千葉、神奈川です。

いくらで受験できるか

5級
1,000円
4級
2,000円
3級
3,000円
2級
4,000円
1級
5,000円

※2020年7月現在

級が上がる毎に金額もあがります。

オープンウォータースイミングクリニックで知識と技術をみにつける

水泳経験者であれば比較的簡単に検定をパスできるかもしれないですが、経験が浅い方は、オープンウォータースイミングクリニックを受講することをおすすめします。

オープンウォータースイミングクリニックはオープンウォータースイミング特有の知識や技術を学ぶことができるクリニックです。

コースには初心者コースと、中上級者コースがあります。しかし初心者といってもこの講習の参加資格は400mを泳げる泳力が必要です。オープンウォーターに挑戦するのであれば、プールで400m泳げる泳力が必要ということです。

安全のかなめは自己努力

日本国内のオープンウォータースイミング大会の主催者側では安全環境を準備する義務があります。日本水泳連盟の発行する主催者へのガイドラインでは、ライフセーバーや医療技術者の配備などが要件となっています。

このガイドラインが作られてからは、事故は減ったものの、やはり事故はあとを絶ちません。

いくら、主催元が十分なライフセーバーの人員、医療技術者の確保ができていても1人の選手に1チームのサポートをつけることは難しいです。

主催元で、安全対策を講じていたとしても、1人にかけられるリソースは決まっています。最終的には自分自身の健康管理や、自分の実力と向き合う必要があります。

オープンウォータースイミング大会に出場を検討している方は、少しでも自己を減らすため、自己防衛の為にも検定を受けることをおすすめします。

まとめ

オープンウォータースイミングの大会への参加を考えているけど、参加するだけの実力があるかわからないという不安がある方が受験するのにもってこいの検定について紹介しました。

2020年現在では、全国各区地のオープンウォータースイミング大会の多くが中止になっています。

オープンウォータースイミング大会をさっそく始めてみようというときに出鼻をくじかれたかもしれませんが、大会参加の前にまずは自分の実力を計測してみてはいかがでしょうか?