日本水泳連盟が認定しているオープンウォータースイミング大会では、一定数の認定ライフセーバーを監視につけることを義務付けています。
とはいえ、海で数百人のスイマーがひしめき合う会場では、一箇所に数十人、数百人と集まるスポットがあります。
万が一事故になったことを想定すると、同じ場所から動いていないと認識してもらえれば気づいてもらえます。救助されやすい状況を作っておきましょう。
そしてその為に重要なことが、視認性です。
視認性を手軽に確保する方法には水着を目立つものにする、あるいはエマージェンシーフロートという浮き具を身体に装着する方法がありますが、この回ではラッシュガードについてお話していきたいと思います。
ラッシュガードのデザイン
ラッシュガードの重要な目的で視認性についてお話しましたが、ラッシュガードでもデザインによっては視認性がよくならないということも考えられます。
GUARDでもラッシュガードを作っていますが、GUARDで作っているラッシュガードはこの視認性を重要視しているため、
このような、目立つデザインで制作しています。
amazonや楽天といったネットショップで、1500円~ラッシュガードがありますが、競技用というよりは入水せず海岸で着用するファッションの要素が強いです。
オープンウォータースイミング大会でラッシュガードを着用する場合は、競技に特化したラッシュガードを着用しましょう。
道具で安全や安心を用意するのも、競技当日の体調管理と同じくらい大切です。
自然相手の競技だからこそ、万全の準備で競技に参加しましょう!
ラッシュガードの種類
ラッシュガードにも様々な種類がありますが、中でも一番オススメしたいのが、タンクトップタイプのラッシュガードです。
タンクラッシュガードは、視認性と動きやすさに特化したラッシュガードです。ロングタイプだと日焼け予防やクラゲ対策には有効かもしれませんが、動きやすさについてはタンクトップ型にはかないません。
どのラッシュガードがいいのかわからない方
日本水泳連盟が認定している日本国内最大級のオープンウォータースイミング大会である、 ”湘南オープンウォータースイミング” こちらの大会では、視認性を確保するために有効だとして大会推奨ラッシュガードを案内しています。
大会推奨モデルを購入しておけば間違いないかと思います。
参加する大会の水着規定は確認しておく
ラッシュガードをオススメしておりますが、出場するオープンウォータースイミング大会によっては、ラッシュガードやウェットスーツなどの水着が禁止されている、あるいは非推奨とされている場合もあるので、必ず規定をチェックしておきましょう。
例:夏の大会ではウェットスーツが禁止の場所もある
夏の大会では、6月~10月にかけて多くのオープンウォータースイミング大会が開催されますが、夏のオープンウォータースイミングで気をつけないといけないのが、熱中症です。
ウェットスーツは、身体の保温性が高く、身体が浮きやすいという特徴がありますが、夏季大会だと熱中症のリスクが高まってしまいます。
事前の規定確認で問題なければ…
大会初参加、あるいは経験が少なく心配な方はできるだけ、ラッシュガードのような視認性が高いものを着用することで思わぬ事故を防ぐことが出来ます。
また別記事でご紹介しますが、エマージェンシーフロートと呼ばれる浮き具の着用が認められている大会もあります。大会規定で使用が認められていることが確認できれば、ラッシュガードと合わせて着用することをオススメします。
事故にならないことが一番大切ですが、事故になった際のことを想定することも安全に大会に参加する上で大切なことです。
オープンウォータースイミングにおいてのラッシュガードの着用目的は視認性だけではない
ラッシュガードの着用目的は、視認性というはもちろん重要なことですが、それ以外にも…
- 日焼防止
- クラゲ防止
- 寒暖差による体力消耗防止
などが挙げられます。
1.日焼け防止
日焼け防止のために着用するのをおすすめしています。
真夏のプールや海では、水に反射した紫外線と真上からの紫外線のダブルパンチで紫外線を浴びることになります。
身体をこんがり焼きたいというレベルを超えた日焼けになるとサンバーン日焼けを起こして、ひどい場合は水ぶくれが発生することがあります。ラッシュガードを着用することで日焼けから身体を守れます。
2.クラゲ防止
クラゲはアレルギー反応やアナフィラキシーを誘発することもある危険な存在です。
ラッシュガードを着用することで完全にクラゲからの被害を防げるわけではありませんが、肌を露出している状態よりは軽減できます。日焼け止めクラゲ予防ローションと合わせて利用したいところです。
3.寒暖差による体力消耗防止
遊泳中は、体温が上がりやすいですが、自然相手の競技ということもあり天候次第では体温が下がってしまうこともあります。
体温が下がってしまうと、思うようにパフォーマンスを発揮できなかったり、判断力が鈍ってしまいます。判断力が鈍った状態での遊泳は、オープンウォータースイミングにおいては命取りになります。
自身の安全性を確保するためにラッシュガードを着用していただきたいです。
まとめ
ラッシュガードを着用するべき理由についてまとめました。
ラッシュガードの着用目的は機能性的な意味合いと、視認性が重要であるという点です。
初心者であればタイムを上げる、あるいは完泳することより安全に競技に挑むことが大切です。視認性が悪いと、万が一の事故が発生しても気づかれず自体がより深刻になりかねません。