オープンウォータースイミングを始める為のアイテムや技術に把握する前に、ルールを把握しておく必要があります。とはいえ、ルール約款から何をまず把握すればいいのかわからない方は、何をしたら失格になってしまうのかを把握しましょう。
今回はオープンウォータースイミングに参加する公益財団法人日本水泳連盟/オープンウォータースイミング競技規則についてまとめて見ました。
また今回は、伴走者がいない場合のルールをまとめています。
※伴走者がいる場合は、伴走者にもルールがあり、失格になると選手も失格になりますので、注意が必要です。
レース失格事項
せっかく練習を重ね、満を持してオープンウォーターに挑むと思っていた矢先にルール違反で失格になるのは辛いですよね。失格にならないように事前に何が失格になるのかを把握しましょう。
スポーツマン精神に反した行為
スポーツマン精神に反した行為、抽象的かもしれませんが例えば以下の行為が該当します。
虚偽の申告があった場合
オープンウォータースイミング大会へ参加する際は事前に競技者登録が必要です。
氏名、年齢、性別、居住地、健康状態、前泊の有無、アルコールの摂取状況など申請して競技に参加します。この内容に虚偽の申告があった場合は失格の対象になります。
前泊が条件の場合もありますが、運転で疲れた体で大会に参加するのは危険という配慮から前泊が条件になっています。前泊で羽目を外しお酒の飲みすぎには注意です。
バレなければいいというものでもなく、これらを確認するのは、事故を未然に防止するために確認をしています。自分の命の為にも正直に申請しましょう。
口論
安全配慮の為にスタッフから指示を受けることがありますが、これに従わず口論になる場合は役員の権限により出場停止になることがあります。
出場停止になると、出場停止にされた選手と選手の所属しているチームも自動で失格となるので、口論はなんとしても避けたいところです。
海底を歩いてはいけない
ウェーディングというスタートダッシュを決める際は、当然走ることになりますが、スタートして泳ぎ出したら、進む際は最後まで泳ぐことを意識してください。
あまりないかもしれませんが、海底を歩いて進むことは失格の対象になるようです。
水着の指定
オープンウォータースイミング大会では、公正を期すために水泳に有利なウェットスーツの着用を認めていません。
FINAの認定した水着でなければならないというほど厳しい規則では有りませんが、大会用と練習用の水着は1着ずつもっておくのが無難かもしれません。
ワセリン(潤滑剤)の使用量には注意
オープンウォータースイミングでは長時間の遊泳になるので、脇の部分が擦れてしまうことがあります。痛みに耐えながら泳ぐことがないようにワセリンと言われる潤滑剤の使用が認められています。
しかし、このワセリンも使いすぎは禁止されているので、審判の指示に従った分量で利用するようにしましょう。
大会に持ち込めるものは最低限
ゴーグル、キャップ(2枚まで)、ノーズクリップ、耳栓これらが競技に持ち込めるアイテムです。
これ以外のものは、持ち込みが基本的にできません。
しかし、大会によっては緊急時に膨らますことができるレスチューブといって緊急避難アイテムは使用さえしなければ装備自体は可としている大会もあります。
湘南オープンウォーターでは、使用した場合は記録には残らないものの、装備自体は可としているアイテムです。
制限時間がすぎると…
失格とは少しニュアンスが違うかもしれませんが、1位の競技者を基準に制限時間が設けられます。
これは、監視役のライフガードの体力を加味して、長時間の監視はライフガードの安全を害するとされている為です。
- 24km以下の大会
1位の競技者のタイム+30分 - 25kmの大会
1位の競技者のタイム+60分 - 25km以上の大会
1位の競技者のタイム+120分
記録にはなりませんが、審判員の判断により最後まで泳ぐことが許可されることもあります。
記録が目標ではなく、完泳することを目標としている方にとってはありがたい計らいですね。
マイクロチップの紛失(大会による)
これは出場する大会により条件が異なっておりますが、ゴールタイムをマイクロチップで判定するタイプの大会の場合、マイクロチップが内蔵された計量チップを手首に着けて大会に参加することになります。
他選手との接触で外れてしまい紛失してしまうリスクもあるので、記録のためにもあえて人混みを避けた遊泳も必要になります。
まとめ
失格事項を知っておくことで、練習が水の泡…なんていう自体を防ぐことができますね。
紳士な対応をしつつ、持ち込んでいいアイテムや使っていいアイテムを把握し、前泊で飲酒を控えることで失格のリスクを下げることができます。
基本は紳士な対応をしていれば失格により出場資格を奪われるリスクは低いですが、参加する装備アイテムや最低限の規則は把握しておきたいところですね。