大学に入ってから日常生活がパッとしないと感じられている方、バイトと大学の往復の生活。2020年8月現在のコロナ禍では、大学の講義すらもオンライン講義となっている方も多いと聞きます。
そんな状況で日常生活にメリハリをつけたい!あるいは大学生活に爪痕を残したい!と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな大学生におすすめしたいライフセーバーになる方法、ライフセーバーに必要な資格についてまとめてみました。
ライフセーバーのなり方
ライフセーバーになる前にまずライフセーバーが何なのかということについて知っておく必要があります。
2018年以前の日本国内におけるライフセーバーとは、日本ライフセービング協会が証明するライフセーバー資格を保有する会員を指していました。
日本ライフセービング協会の会員になっているライフセーバーは、協会のマークがついているユニフォームの着用が認められており、日本水泳連盟の公式試合の正式なライフセーバーとして参加できるという点も一般的な監視員との違いになります。
2019年度からは会員制度が廃止となり、現在は日本ライフセービング協会認定ライフセーバー資格及び審判員資格の登録者になることが公式にライフセーバーと認められるということになります。
出典:日本ライフセービング協会公式HP
つまり日本ライフセービング協会の資格登録をすることで晴れてライフセーバーということになります。
日本ライフセービング協会の資格登録者になる方法
日本ライフセービング協会の資格登録者になるには、協会が指定する講習を受講した後に、資格者登録をする必要があります。
資格は、大きく分類するとウォーターセーフティ、BLS、認定ライフセーバー、指導員、審判員、選手の6種類あります。その中で更に枝分かれし、細かく講習がわけられております。
- ウォーターセーフティ
- BLS
-
認定ライフセーバー
-
サーフライフセーバー
- ベーシックサーフライフセーバー
- アドバンスサーフライフセーバー
-
プールライフガード
- プールライフガード
- アドバンスプールライフガード
-
IRB
- IRB(船外機付救助用ゴムボート)クルー
- IRB(船外機付救助用ゴムボート)ドライバー
- ジュニア(リーダー)
-
サーフライフセーバー
-
指導員
-
ウォーターセーフティ
- ウォーターセーフティアシスタント指導員
- ウォーターセーフティ指導員
-
BLS
- BLSアシスタント指導員
- BLS指導員
-
サーフライフセーバー
- サーフライフセービングアシスタント指導員
- サーフライフセービング指導員
-
プールライフガード
- プールライフガーディングアシスタント指導員
- プールライフガーディング指導員
-
IRB
- IRBアシスタント指導員
- IRB指導員
-
ジュニア
- ジュニアライフセービングアシスタント指導員
- ジュニアライフセービング指導員
-
ウォーターセーフティ
-
審判員
- C級認定審判員
- B級認定審判員
- A級認定審判員
- S級認定審判員
-
選手
- 小学生
- 中学生
- 高校生
- 一般、大学生
かなり細かい分類分けがされておりますが、まずはライフセーバーになりたいという方は、大分類のウォーターセーフティ、BLS(ベーシックライフサポート/心肺蘇生法やAED使用)を受講することになります。
ウォーターセーフティ
ウォーターセーフティは、ライフセービング活動だけにとどまらず、水辺での活動で自らの安全を確保し事故を未然に防ぐことを目的とする講習会です。
この未然に防ぐという考え方は、ある意味救助活動よりライフセービング真髄です。ライフセービングを直訳すると”命を救う”ということになりますが、未然に防ぐことがライフセービングには必要という考え方があります。
BLS(ベーシックライフサポート)
救命活動が必要になる状況というのはなんとしても避けるべきというのは前提ですが、水辺で実際に事故が発生した際の処置を学ぶ講習です。
心肺蘇生法(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の使い方を学ぶことになります。
まずライフセービングにおける基本の講習を受けた後に、認定ライフセーバーとしての基本を学んだ後に、認定ライフセーバーの本講習を受けることになります。ウォーターセーフティとBLS(ベーシックライフサポート)は、認定ライフセーバーの講習を受けるための前提条件ということになります。
認定ライフセーバーには、海での活動に特化したサーフライフセーバーとプールでの活動似特化したプールライフガードの2種類があります。ライフセーバー活動する場合の多くは個人よりはライフセービングクラブや部活動に所属することが多いです。所属する団体で必要な講習を受講しましょう。
認定サーフライフセーバー受講条件
年齢 | 15歳以上(中学生を除く) |
---|---|
泳力 | 50m/40秒以内、400m/9分以内、潜行/20m以上、立泳/5分以上 |
資格 | ウォーターセーフティおよびBLS資格を取得している方(有効期限内) |
試験内容
認定ライフセーバーである、サーフライフセーバーorプールライフガードを取得するには、まずBLS(ベーシックライフサポート)とウォーターセーフティをパスする必要があります。この試験が初学者、初心者とライフセーバーのはじめの一歩を分ける登竜門になります。
BLS(ベーシックライフサポート)
カーラーの生命曲線や救急車を呼んでから何分で到着するかという座学から心肺蘇生を行う事の重要性を学び、実際に訓練人形(リトルアン)を使用して胸骨圧迫と人工呼吸の反復練習、その後AEDの操作も含め実技を行った後に、筆記・実技の試験をいます。ウォーターセーフティ
水辺事故の現状やリップカレントといった水の特性を座学で学んだ後プールで6種類の入水方法、体力を温存し呼吸を確保しながら水面での浮き身を長時間継続する「サバイバルスイミング」を実際に自分の体で行ったり、ライフジャケットの使用方法など「水辺で自分の身を守る為の術」をまず学びます。
救助方法は以下の項目を学びます。
- トーク(溺水者に話しかけ落ち着かせる、周囲に助けを求める。)
- リーチ(手や足、ロープや棒などを溺水者に差し出し救助する)
- スロー(浮力のあるものを溺水者に届くよう投げる)
- ウェイド(入水し浅瀬からロープや棒などを差し出す)
- ロウ(ボードなどで救助を行う)
またウォーターセーフティについてもBLS(ベーシックライフサポート)同様に筆記試験を行います。
まとめ
今回は、ライフセーバーになる場合の講習と内容について触れました。
- ウォーターセーフティ
- BLS(ベーシックライフサポート)
- 認定サーフライフセーバー/認定プールライフガード
まずはこの順番で講習を受講し合格することでライフセーバーとしての一歩を踏み出すことができます。
ライフセーバーとしてのキャリアを積んでいくと、アドバンスサーフライフセーバー/アドバンスプールライフガード→アシスタント→指導員という形で更に上級の資格が取得可能となります。