みなさんは、ビーチクリーン活動をご存知ですか?
文字通り、浜のゴミ拾いを通して環境保全に務める活動のことを指します。
様々なボランティア活動がありますが、拠点が湘南ということもあり、よくビーチクリーンのボランティアを目にします。
今回はビーチクリーンと、ボランティア活動による心理的なメリットについて触れていこうと思います。
まずビーチクリーン活動を知る前に、なぜビーチクリーン活動が必要なのかという点についておさらいしましょう。
プラスチックゴミによる海洋汚染問題
現代社会の問題といえる海洋汚染問題。海や浜辺に投げ捨てられたゴミは海中に流れ込み、餌と勘違いした動物が誤飲してしまい命を失うという問題が発生しています。
台の上に置かれたたくさんのゴミ。これはすべて一匹のイルカの胃の中から出てきました。井の中に残っていたのは、釣りに使う餌の袋やお菓子の袋など。おもにプラスチック製のゴミでした。イルカは餌を噛まずに飲み込みする修正があります。ムレをはぐれ、港に迷い込んだイルカは、プラスチック製の袋を餌と間違え、飲み込んでしまいました。消化されないプラスチックの袋外に詰まり、イルカは死んでしまったのです。
参考:NHK/イルカが食べたゴミ動画:00:00
環境省の2016年度の調査では、3万トンという膨大な量の漂流ゴミが日本全国のビーチに打ち上げられていると発表されました。
これはあくまでもビーチに打ち上げられた漂流ゴミに過ぎません。漂流ゴミの多くは、水面や海中にあります。
イルカやウミガメがプラスチックを誤飲して命を落としているという事実は私たちの生活と関係無いと思っている方。
プラスチックゴミによる海洋汚染は私たちの生活にも影響が及びます。
プラスチックの恐ろしいのは目に見えないこと
えっ?見えるじゃんと思った方。それはあくまでも目に見えるサイズのプラスチックゴミです。
私たちの生活の中ではプラスチックと認識されないサイズのプラスチックもあります。
マイクロプラスチックとは
マイクロプラスチックは5mm以下のものを指します。サイズがごく微細なものは肉体に吸収されます。プラスチックは有害物質を吸い寄せてしまうので、その物質が体内に蓄積され癌化してしまうことが懸念されているようです。
プラスチックは、微生物による分解はされませんが劣化し5mm以下の小さい破片となった、2次マイクロプラスチック。他にも、歯磨き粉、洗顔料、クレンジング洗剤などの1次マイクロプラスチック。
プラスチックのゴミは目に見えづらい認識されないプラスチックも多く存在します。
参考:アルバトロス/流出抑止のためのマイクロプラスチック調査サービス僕たちが普段食べている魚も成長の過程でこのマイクロプラスチックを飲み込み、生物濃縮された有害物質は、食事を通して身体に取り込まれます。
海のゴミ問題は、居住地は関係なく間接的にも日常生活の問題となりえます。
ビーチクリーン活動のサポート
ビーチクリーン活動は、生業としてビーチクリーンを行っている少数を除けば、基本ボランティア活動になります。
このボランティア活動をサポートしてくれる団体も存在します。
例えば、ガードスタイル発信拠点である湘南近くでは、”公益財団法人かながわ海岸美化財団”がビーチクリーン活動のサポートをしてくれます。
- ゴミ袋(可燃・不燃)を無償で提供してくれる。
- ゴミを回収してくれる。
- 清掃用具の貸し出し(有料)
- ゴミ袋の送料の負担
清掃用具こそ有料になりますが、自宅にある清掃用具でも代用できると思います。
ビーチクリーンのサポートを受け、ビーチクリーン活動をすることが出来ます。
ビーチクリーン活動(ボランティア)のメリット
- 海での活動を生業としている方は日頃の海への感謝ができる。(感謝)
- 周りの方々から感謝される(やりがい)
- 人間関係が広がる(出会い)
海での活動を生業としている方は日頃の海への感謝ができる。(感謝)
海を通して利益を得ている漁業関係者や飲食関係、海水浴場、海水浴グッズの販売店etc…。日頃から海からの恩恵を受けている場合海への感謝ができます。
周りの方々から感謝される(やりがい)
日頃から人から感謝されること。
義務的(仕事)に行っていることに対して感謝も勿論嬉しいことだと思います。しかし自主的に行ったことに対して感謝されるときの喜びは、より大きいものになります。
人間関係が広がる(出会い)
友達が少ない、つながりが無い…という方はボランティア活動を通して出会いがあります。男女の出会いもあれば、友達の出会いなど。
ボランティアという共通の目的を持って参加しているので、自然に会話やグループが形成されやすくなりますね。
企業活動としてもボランティアを行い、横のつながりを増やすということでも有益な行為と言えます。
ボランティアに取り組むことによる心理的なメリット
突然ですが、あなたの年収はいくらですか?
年収が高ければある程度の幸福感を得ることができるというのは、心理統計では有名な話のようです。
年収の生活水準を向上できます。好きなレストランで美味しいステーキが食べられます、ガソリンは常に満タン、きれいな住まい。
僕も憧れます。ただ年収と幸福感は必ずしも関連性がないと広島大学の研究で発表されました。
この研究では、収入と幸福感の関連が、あまり強くないという事実に注目して、収入が幸福感に影響する人と、しない人がいるのではないかという仮説に基づいた研究です。
20代から60代までの社会人734人を対象に年収、幸福感等について質問含んだweb調査をおこないデータを分析した結果、自己肯定感が高い人は年収の高さと幸福感に相関性がなく幸福度が高いということがわかっています。
参考:広島大学/Mindfulness as a Moderator in The Relation Between Income and
Psychological Well-Being(所得との関係におけるモデレーターとしてのマインドフルネスー心理的幸福)
この自己肯定感は日常生活の中で培われます。
ボランティアはこの自己肯定感を成長させる為に最適と言われており、自己肯定感が低い方はボランティアをすることで、幸福感をあげることができます。
日本のGDPやGNPは26位。ドイツ18位、フランス21位、イギリス22位、イタリア27位なので悪い数値では無いはずですが、幸福度が低いと言われている理由は、この自己肯定感の低さが原因とも言われています。
ボランティアは利他的な行為と思われますが、実は利己的な行為なのかもしれません。
GUARDも慈善活動を行っています。
近年では、コロナウィルスの影響で医療従事者も限界が来ています。そんな医療従事者を応援したいという気持ちから、ガードスタイルを運営しているGUARDと水着ブランドのTYRで医療従事者を応援する共同基金を設立しました。
この共同基金では、医療従事者を応援するための資金をチャリティーTシャツを通して広めようという活動で、利益度外視で運営費を省いた金額を赤十字社に寄付するというもの。
これも慈善活動の一つ。
確かに利益はないですが、結果的に慈善活動を行うことで会社としての存在価値を高めることができます。
利他的な行為と見えて実は利己的ですよね。ボランティアの本質もそこにあります。
自分の為にボランティア、チャリティー活動をおこないませんか?