唇が日焼けしたことはありますか?
おそらく唇が日焼けしたと実感できるレベルで日焼けした方は、あまりいないのではないでしょうか。
日焼けに関する記事もアップしましたが、日焼けというのはメラニンを生成し紫外線から肌を守ろうとした結果肌が黒くなるのです。
唇は根本的に肌というよりは粘膜です。メラニンの生成量は非常に少なくサンタン日焼けという黒くなる日焼けはしにくいです。しかしメラニンが生成されないことにより、黒くならない一方、サンバーン日焼けという痛いタイプの日焼けにはとても弱いです。唇のケアや紫外線対策をしないと、あっという間に荒れてしまいます。
乾燥する時期に唇は荒れる傾向にはありますが、乾燥していないのに唇がなぜか荒れるという方は、唇の紫外線対策ができていない可能性も疑う必要があります。
今回は、唇が荒れてしまう原因や対策については解説します。
習慣が原因かも、まずは生活習慣の見直し
冒頭で紫外線が唇荒れの原因だといいましたが、もちろん紫外線以外の理由もあります。具体的には生活習慣や癖などが唇にダメージを与えている可能性もあります。例えば…
- 唇をなめてしまう、噛んでしまう
- アルコールの大量摂取
- 喫煙の習慣があるetc…
唇をなめてしまう、噛んでしまう
これは結構多いのではないのでしょうか。特に乾燥する時期になると唇が割れそうになり舐め、そしてさらに唇のコンディションが悪くなる。よくある悪循環です。
このような方は、リップクリームの利用が手っ取り早い改善方法です。
アルコールの大量摂取
アルコールの大量摂取は、消化器官のコンディションを悪化させてしまいます。唇は粘膜で消化器官の始まりの場所です。アルコールによって悪化した消化器官のダメージが唇にも表れやすいと言われています。
喫煙の習慣がある
喫煙による唇の荒れ方は色素沈着が発生します。喫煙をすると、血管が収縮するというのは有名な話ですが、唇の欠陥を収縮させるので沈着というより痣(あざ)のような色がでていきます。また煙草に含まれるタールが粘膜に沈着します。
唇は粘膜、肌よりデリケート
肌は粘膜です。皮膚と違うのは、皮脂腺が少ないということ。
全く皮脂腺がないということではありませんが皮脂腺がないということは、乾燥した際に皮脂を分泌し乾燥から唇を守るという防衛機能が発揮されにくいということです。
この皮脂腺や汗腺のことを天然保湿因子といいますが、唇にはこの天然保湿因子が極端に少ないというのが荒れやすい原因です。
特に口回りなので飲食によって少ない脂もすぐに取れてしまいます。
肌には角質層というものがあり、この分厚い角質層があるおかげで外部からの刺激にも耐えられますが、唇の角質層は非常に薄いです。唇が赤いのは皮膚が薄く血管を通る血液の色がそのまま映し出されるからです。
これだけ唇という存在は、防衛機能が低くかつ外部からの刺激にもめっぽう弱いということが理解できたのではないでしょうか。
唇は2種類の重層扁平上皮(表皮角化型と非角化型)で構成されており、通常の皮膚とは異なった特徴をもつ.表皮は厚いが角層が薄く、汗腺を欠いている.またメラニン色素を欠くか、きわめて乏しいのが特徴である 。
唇は口腔粘膜から皮膚に至る移行帯をなしており、皮膚に比べて、角層が薄い、天然保湿因子(NMF)が少ないなどの要因により荒れやすい部位とされている 。
日本化粧品技術社会:唇
内臓のタコメーター
唇は内臓とつながっていることもあり、内臓のタコメーターともいえるくらい唇のコンディションと深いつながりがあります。
低体温症になり内臓が極端に冷える、体調不良、貧血で唇が紫色に変色、乾燥する。
唇のケアが悪いとケアの問題にしがちですが、体調を改善することも大切です。ケアにとらわれて盲目にならないように注意しましょう。
唇のコンディションで歳増!?
唇のコンディションにより年齢が実年齢より老けて見えると美容業界では常識のようです。
森本もその事実は最近まで知らなかったのです。老けているという印象で唇を意識したことはなかったのです。
しかし思い返してみると若く見える方の唇がガサガサだった記憶がないです。
肌ケアと唇ケアは同等ということなのか、セットで若い印象を与えることができるということでしょうか。
森本の場合は、単純に唇がぱっくり割れると痛みで仕事に集中できないので乾燥してるな…と感じたときにリップクリームという形の最低限のケアくらいしかしていません。しかし最低限でもケアしておいてよかった…と思います。
唇ケアの方法
肌ケアといったらリップクリームというのが代表的だと思います。でも調べてみると唇ケアの方法って思ったより色々あるようです。
ピーリング、スクラブ、パック、クリームが候補ですが、その中でも簡単にできそうなパックとクリームについて紹介してみたいと思います。
リップパック
化粧水をコットンに染み込ませて、唇に当て込むというもの。もう唇を肌の一部として扱うイメージですね。3分~5分くらいやると効果的なようです。肌ケアのついでに唇も一緒にケアしてもらえるといいかもしれません。
男性の場合そもそもコットンを持っていないという方もいらっしゃると思いますが、コットンがないのであればティッシュなどで代用するのもいいですね。
3分~5分程度何もしない時間ももったいないので、テレビでも観ながらパックできるといいですよね。
最後に、リップパックが終わったら、唇にサランラップを貼って2,3分放置で完成のようです。
いろんなリップパック
リップパックする際には、化粧水以外にもあるようです。
- はちみつ
- ワセリン
- オリーブオイル
はちみつには、アミノ酸が豊富に含まれているので唇の傷の補修に非常に効果的のようです。
はちみつの効能については、はちみつ健康科学研究所が効能について話していますね。
マヌカ蜂蜜が配合された包帯(Apinate™)を使用することで、慢性創傷にどのような効果を与えるか調べる研究が行われました。創傷部位のpHはアルカリ性の数値を示しますが、酸性pHを示すマヌカ蜂蜜を創傷に使用し、pHが下がることで線維芽細胞の活性化や酸素遊離を助け、治癒促進が期待できます。
はちみつ健康科学研究所
オリーブオイルは、単純にオイルなので皮脂腺が少ない唇に油分を与えるという意味ではもっとも効果的なようです。
なんだかんだリップクリーム
なんだかんだリップクリームが最も楽なケアですね。
気づいたときに、随時塗るとそれだけです。またパックと違うのが前述した紫外線からも唇を守ってくれる点です。
唇と肌の皮膚層は半分ほどです。また紫外線から守る為のメラニン色素も非常に少ないので紫外線からの防衛機能がないといいました。
それゆえに、日ごろのケアでは、リップクリームが一番大切です。
特に、SPF数が高いリップクリームを利用するのがお勧めです。このSPF数が高いと紫外線によるサンバーン日焼け(赤くヒリヒリ水膨れができるもの)から唇を守ってくれるので紫外線によるダメージも防げます。
日焼け止めリッププロテクトクリームSPF32/PA+++
販売価格: 3,850円(税込)
まとめ
唇のケアは、肌ケアと同じく大切です。肌をどんなにケアしても唇がガサガサだと実年齢より老けて見える…
ぱっくり割れるのも大変ですので、肌ケアと一緒に化粧水などを塗り込んでもらえるといいかもしれません。
また、日ごろからのケアより簡単で確実なリップクリームを忘れずに!
紫外線からのダメージもメラニンが生成されにくい唇にとっては致命的ですので、“SPF20″以上の紫外線対策リップクリームが最もオススメのケア方法です。